失われた債務整理を求めて

債務整理とは何か?

婚約者の彼の事2【未来への決断】

2週間ほど経ち、興信所から頂いた調査報告書は、私にとって辛すぎるものでした。
彼は浮気をしていたのです。
調査報告書には、その決定的な彼の姿がありました。
母は「別れなさい」といいますが、父は「お前が決めることだ」と言います。
かなり年上の女性で、ご主人もいるし子供までいる人でした。
不倫なのです。
私はその人に会うことにしました。
「お前がこれ以上傷つくのは見たくないの。婚約破棄は母さんたちで何とかするから。。。」
そういう母を制し父は「好きにしなさい。自分が納得いくようにするが良い。」と送り出してくれました。
「心配するな、後はどうとでもなる。」という父の声。
それでもその時点で私はその女性に「彼と別れてください」と言おうと思っていたです。

 

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彼女を呼び出し、カフェで話をしました。
私の目が意地悪なのかもしれませんが、あまり美しくもなくどことなく下品な感じがするその人に嫌悪を覚えました。
「彼、あなたのこと面白味がないっていってたわよ。」
彼女は薄ら笑いのような皮肉な笑みで私にそう言いました。
「結婚するっていうのは知ってたけど、彼、私と別れるつもりはないみたい。
私がイイって言ってたわ。」
赤い色に塗られた口元が動くのを、ぼんやり見ていました。
ガラガラと何かが崩れていきます。。。
相手の女性の電話が鳴って彼女は出ると「今、婚約者が一緒よ。」そう言って電話を私に差し出しました。
それを私は受け取り「はい」と声を出すと「なんで!。。。。」電話の向こうの彼が絶句しました。

どうやって実家まで辿り着いたのか覚えていません。
私はそのまま熱を出し、4日間ほど会社も休み実家で床についていました。
何度か玄関で「帰りなさい!」と父が怒鳴る声が聞こえました。
彼が家まで来ていたのでしょう、
母はただ静かに私のそばに付いて、看病をしてくれていました。

婚約破棄をし、父は私のために弁護士を通じ、彼からある程度の額のお金を取り上げてくれました。
お金などいらないと思いましたが「何かしらの痛みは相手も負うべきだ。」という父の言葉に、私は納得しました。
その時にも興信所の調査結果は、とても役に立ったようです。
私は会社を辞め、そのお金で習得したいと思っていたスペイン語の学校に通いました。
日常会話の能力を身につけた後、私はそのお金を持ってスペインに留学。
男性恐怖症は、抱えたままでした。

その留学先で知り合った同じ留学生の男性と、私は恋に落ちました。
彼には「メキシコで、ボクシングのコーチングを学びたい」という夢がありました。
彼の不器用なひたむきさは、私の頑なになっていた心を少しずつ溶かしていってくれました。
いつの間にかその彼の夢が私の夢になっていったのです。

以前の婚約破棄がこの事につながる道の途中だったのだなと、今は思えています。
あのまま何も知らずに結婚をしなくて良かったのです。