失われた債務整理を求めて

債務整理とは何か?

13年目の夫婦1【ダンナがおかしい!】

ダンナの様子がおかしい!」
女というのは勘がいいものだと昔から言いますから、長年連れ添っている私が「おかしい」と思えば絶対におかしいのです。
休みの日もいそいそと出掛けます。
「8時までは帰らないよ。」などと、今までは自分からそんなことを言って出掛けたたことなどなかったのに。
以前は私から訊かれて「うん、多分3時間ほどで帰ってくるよ。」としぶしぶ答える、そんな感じでした。
行き先も「どうせパチンコでしょう」とタカをくくっていましたし、その通りパチンコ屋しか彼が行くところはありません。
勝った時には近くのスナックへ飲みに行く、そのぐらいのもんです。
どうせ帰りは私に電話を入れ「迎えに来てくれ」と頼むに決まってましたし。
それにもっとおかしいのは、私が実家の両親の世話で終日家を開けるときがあるのですが、その時はどうも家にいるようなのです。
誰かが来ていたような気配もありました。
「おんな?」
結婚して今まで、持ったことがない疑いを抱き始めました。

 

 

「ちょっとウチのダンナ、不倫でもしてるんじゃないかしら。。。」
ご近所の友人に話すと「うっそでしょ?ダンナさん、真面目じゃない!」と本気にしてくれません。
「だってね、言いにくいけどほら、夫婦関係って言うの?あれも少なくなってるし。。。」
友人は「え?オタクまだあるの?」とソッチの方にびっくりされ、こっちは本気で心配しているのに反対にからかわれる始末。
「アナタに話して損したわ!」
そう不貞腐れた私に友人は「ごめんごめん」と謝った後「ねぇ、鈴木さんの奥さん知ってるでしょ?」と話し始めました。
「その鈴木さんのダンナさん、浮気してたんですって。まぁ、カッコイイからね、あのダンナさん。」
「どうせウチのダンナはカッコよくありませんよ!」私はまだブスくれています。
「まぁ、お聞きなさいって」

鈴木さんはとうとう、探偵に依頼したのだそうです。
日曜日のパート中に何かあったらと家の中にも盗聴器を仕掛けてもらい、ダンナさんの素行調査もお願いしたのだそうです。
「ほら、あの京町にあるコンビニの川向にあるでしょうが、探偵事務所。」
たしかにそんなのがありました。
「離婚の時にも有利になるし、早く不倫を見つけておけば深みにハマる前に手が打てるし」
友人の言うことも一理あります。
ウチのダンナはお人好しですから、相手に騙されている可能性だってあるのです。

「早めの対処!」それを考え私は探偵事務所を訪ねました。
素行調査も依頼しましたが、私はダンナが家で一人で過ごしているときも心配があります。
ダンナにはあまりお小遣いをあげていません。
ホテル代だって出せないはずです。
であれば実家に私が帰っているときの家がアブナイ!
「盗聴器って家の中に付けること出来るんですよね。」そう訊きました。
「出来ますよ。」
探偵さんはそう言って「それではその設置も含めた概算をお知らせします。」そうおっしゃいました。
金額も「これで不倫を止められるなら安いもの!」と思える金額でした。
怪しい日にちはダンナが休みの日曜日。
私が実家に帰るとしても日曜日です。
明日はパートが休みで平日ですから、とりあえず盗聴器を家に設置していただくことにしました。